
紅茶の種類
たくさんの品種があるのでここでは代表的な紅茶の種類を紹介します。
アールグレイ
アールグレイは、イギリスでとても愛されている紅茶。
ブレンドした茶葉に、ベルガモットの柑橘系フレーバーを付けたものです。
もともとは、イギリス首相であった、チャールズ・グレイの名前が由来となっています。
イギリスでは日常的に飲まれている紅茶で、アイスティーやミルクティーとして飲まれることが多いです。
日本でもトワイニング社製のアールグレイをよく見かけますね。
セイロン
セイロン茶とは、スリランカで作られている紅茶の総称で、商標登録されています。
端的にセイロンといっても、つぎのように多くの品種に分かれています。細かくは7産地ですが代表的な
5産地を紹介します。
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◆ディンブラ
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◆ウバ
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◆キャンディ
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◆ヌワラ・エリヤ
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◆ルフナ
ディンブラ
セイロン茶といえばティンブラ、というほど代表的な紅茶です。
さわやかな風味と香り、ちょうどよい苦味のバランスがよく、どんな飲み方にも合います。
そのため毎日飲むための紅茶として向いているといえそうです。
ティンブラは、山岳地帯でつくられるハイグロウンティーに分類されています。
ウバ
とても良い香りとクセのある苦味が特徴で、収穫する時期によっても、その表情はさまざま。
とくに高級なウバでは、ティーカップに注ぐと、フチに金色の輪が見える「ゴールデンリング」ができます。
ウバは、収穫から梱包まですべての生産工程を、1,300m以上の山岳地帯でおこなうハイグロウンティーです。
キャンディ
シンプルな味でこれといった特徴はありませんが、素直なさっぱりとした味で、とても飲みやすいために多くの人に好まれます。
シンプルであることから、どんな飲み方でもおいしく飲めるのがよいですね。
キャンディは、平原地で生産されるミディアムグロウンティーに分類されます。
ヌワラ・エリヤ
しっかりとした強めの味にもかかわらず、やさしい甘みが特徴の紅茶です。
ミルクティーでも飲まれますが、おだやかで上品な味であることから、どちらかというとストレートティー向けだとされています。
こちらも山岳地帯で生産されるハイグロウンティーです。
ルフナ
勲したような独特のスモーキーフレーバーと、しっかりとした渋みとコクが特徴的な紅茶です。
ロウグロウンティーらしい味で、こちらもチャイティーに使われることが多いのだとか。
日本ではあまり見かけることはないですが、チャイティーに多用されることから、中東などでは一般的な茶葉なのだそうです。
アッサム
インドの北部でつくられる紅茶の総称で、とても濃厚な味であることから、一般的にはミルクティーとして飲まれます。インド紅茶として代表的な紅茶です。
ダージリン
インドのダージリン地方で生産される紅茶の総称で、とてもよい香りであることが最大の特徴だといえます。
さまざまな飲み方で楽しめますが、その芳しい香りを楽しむために、ストレートティーとして飲むのが一般的。
独特のよい香りは、標高の高い場所で栽培されることによるものです。
ニルギリ
インド南部で生産され、位置的にはスリランカに近いことから、セイロンティーと似たやさしい味であることが特徴です。
やさしく爽やかな香りとほどよい渋みがあり、ストレートで飲むだけではなく、いろいろなフレーバーを付けて飲むとおいしいのだとか。
レモンティーやミルクティーとして飲まれることが多いです。
シッキム
ダージリンを原種とした品種のため、ダージリンそっくりで上品な味が特徴です。
渋みが少なく、やさしくて豊かなフレーバーかつ、とても良質であるためにやや高級な部類に入る紅茶です。
ダージリン紅茶の種類
ダージリン紅茶に使われる茶葉は、年間で春夏秋の3回収穫されますが、それぞれ旬の時期によって呼び名が変わります。
もちろん日本茶が収穫時期によって味が変わるように、紅茶も時期によってまったく味が変わるのです。
ファーストフラッシュ
春の雨季で芽吹く時期のあとにできる紅茶を、ファーストフラッシュと呼びます。
新芽を使っているため、色は淡く味もマイルド、香りも爽やかな風味であることが特徴です。
新芽を使った紅茶には、供給に限度があるため、一般的には価格が高くなります。
セカンドフラッシュ
ファーストフラッシュから、時間を少し空けて収穫されたものは、セカンドフラッシュと呼ばれます。
葉が成熟することから、爽やかさは落ちますが、代わりに特有のコクが生まれるのが特徴。
マスカットフレーバーとも呼ばれる、特有の香りがたまらない茶葉となります。
オータムナル
セカンドフラッシュから、さらに間をおいて秋に収穫されたものがオータムナルです。
葉の成熟が進むことから、渋みや苦味がつよくなるのが特徴。
オータムナルの茶葉からは、一般的に想像する紅茶らしい風味が強く感じられます。
スリランカ紅茶の種類
ダージリン紅茶だけではなく、スリランカで生産される紅茶も時期によって種類がかわります。
やはり収穫するシーズンによって味が変わるのです。
ベスト・シーズン
ベスト・シーズンとは、一年の間でもっとも多くの茶葉が収穫されるシーズンのこと。
「ベスト」と聞くと、品質のことを思い浮かべてしまいますが、スリランカ紅茶における「ベスト」は、収穫量の多さを表しています。
そのため品質を表しているわけではないことに注意してください。
クオリティ・シーズン
スリランカ紅茶がもっともおいしいのが、クオリティ・シーズンに収穫された茶葉です。
この時期に収穫された茶葉は、味や香りが強くなり、もっともおいしいとされています。
どの時期の紅茶もおいしいですが、スリランカ紅茶を楽しむのなら、ぜひ一度クオリティ・シーズンに収穫されたものを試してみてください。
飲み方で分ける紅茶の種類
紅茶は品種や産地で分ける以外にも、飲み方の種類も豊富ですよね。
すべてではありませんが、代表的な紅茶の飲み方をご紹介します。
ストレートティー
茶葉を抽出した紅茶を、そのまま楽しむ飲み方です。
紅茶そのものの味を知るためには、ストレートティーで味わうのが一番でしょう。
すっきりした味や香りの紅茶は、ストレートティーでの飲むのが適しています。
ミルクティー
紅茶にミルクを注いだものです。
ミルクティーに適した茶葉は、ミルクの味に負けない強い風味を持つ品種が使われます。
イギリスやインドをはじめとし、世界各地で飲まれている紅茶です。
レモンティー
紅茶にレモンの果汁、またはスライスレモンをそのまま入れたものです。
あまりイメージにはありませんが、もともとアメリカをルーツとする紅茶の飲まれ方なのだとか。
さっぱりした風味で飲みやすく、紅茶の飲み方の中でも「レモンティーが好き」という人は多いのではないでしょうか。
チャイ(インド式)
インド式のミルクティーである、チャイも有名ですね。
少ない水で紅茶を抽出し、そこにミルクを加えて煮て、かなりたっぷりの砂糖で味付けされたものです。
もともとインド国内に残った、質のよくない茶葉をおいしく飲むために考え出された飲み方だとされています。
ロシアンティー
ロシアンティーとは、ジャムを舐めながら飲む紅茶の楽しみ方。
日本では「紅茶にジャムを入れるたものがロシアンティー」と誤解されていますが、ロシアでは紅茶にジャムを入れることは稀です。
ジャムを入れて飲むのは、どちらかというとウクライナやポーランドで好まれる飲み方だとされています。
本場で人気の紅茶の種類
紅茶の本場のイギリスでは、ありとあらゆる種類の紅茶が飲まれているため、すべてを挙げるのはむずかしそうです。
その中でも、主に飲まれている紅茶の種類はつぎの2つ。
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◆アッサム
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◆アールグレイ
おすすめの紅茶の種類
紅茶には無数の種類があり、どれも特徴があっておいしいものばかりです。
そんな中で、まずは飲んでみてほしいおすすめの紅茶を紹介します。。
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◆ダージリン
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◆ウバ
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◆アールグレイ
本当においしい紅茶を飲みたいと思ったのなら、まずはこの3つを飲み比べてみてください。
またご紹介したとおり、時期などによっても味わいは変わります。